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2010年04月 アーカイブ

ここに行ってみて 2

この美術館は、証券金融街の中心、東京日本橋兜町にある山種ビルの八階、九階をしめている。

山種証券の創立者、故山崎種二氏の美術品を収蔵、展示する館で、建築家谷口吉郎(文化勲章受章者)により日本画の殿堂にふさわしい和風の設計が施されている。

八階の一隅には「是信庵」という茶室も設けられ、立礼席で抹茶をいただくことができる。

激しく動く世界の金融の中心にあって、ここは別天地の深い静寂があり、ひとときのやすらぎを与えてくれる。

「日本画は絵具や材料が脆く、二ヵ月以上の展示はむりで、そのため御舟の作品も三、四年に一度しか出品できない」と学芸員は言う。

展示は二本の柱に分かれていて、一つは年間に四、五のテーマを設け、それにふさわしい作品をえらんで展示する(館蔵品による)。

二つは「特別展」として、学芸員によってえらぼれたテーマや画家の作品を、広く外部からも借用して展覧会とする。

ここに行ってみて 3

「特別展」は、春には「現存著名画家---作品と素描」と「山種美術館賞---今日の日本画」を一年ごとに交互に開いている。

山種美術館賞は有力新人の発掘、育成が趣旨で、日本画の登竜門となっている。

収蔵品の画家は横山大観、川合玉堂、竹内栖鳳、小林古径、上村松園、菱田春草などいずれも高い水準のもので近代の日本画を語るとき話題になるものばかりである。

重文になっているのは前述の二点のほかに竹内栖鳳の「斑描」と江戸時代の画家、椿椿山の「久能山真景図」がある。

また現代日本なると画の最高傑作といわれる奥村土牛の「鳴門」も所蔵されている。

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